その生きづらさは、認知の歪みの影響かもしれません
当HPにおいでいただき、ありがとうございます。心空です。どうぞよろしくお願いいたします。
今日は私たちの生きづらさが、認知の歪みなのでは?!というお話をしていきます。
そもそも認知とはナニ?!
「認知」とは物事の捉え方のことを言います。
人と一緒にいて同じ映画を見ていても、感想や解釈が全く違うように、日常生活においても10人いれば10人、違う解釈をしているといえます。
ただ、発達障害の方の認知は、少し他の人と違う特徴があるようです。
発達障害の人は、定型発達と言われるいわゆる「普通」の人よりも、マイナスのメッセージを受け取りやすい兆候があるようで、私自身も他の人なら気にしないようなちょっとした態度や言葉に敏感に反応していましたし、その状況に怯えていました。
この「怯え」がその後の人生(就学後、就職後)にも大きな影響を与えます。
人が自分を非難しているように感じたり、嘲笑っているような気がしたり。
これが認知の歪みの表れなのです。
認知の歪みがあると・・・
例えば上司から「この前やってもらった仕事、ここがミスしていたよ」という言葉を掛けられたとします。
ここで「怯え」が発動してしまうと、「やっぱり私はミスが多い人間なんだ。上司から怒られた」という考えが頭の中で勝手に湧いてきます。
でも冷静に考えてみたら「ミスがあった」ただそれだけなんですよね。上司も間違っていたから指摘した、というだけのこと。
また発達障害の人は、わかっていても繰り返し同じようなミスをしてしまうこともあって「自分は出来ないヤツだ」「能力がない」という負の思い込みをプラスしていきます。
そして似たようなケースに陥ると「やっぱり自分は」という考えに支配されてしまいます。
嫌なことが目の前で起きると勝手に浮かんで来る考えを、自動思考と言います。この自動思考の根本にあるのが認知の歪みなのです。
じゃあどうすればいいの?
「だって勝手に浮かんでくるものをどうすればいいの?どうしようもないじゃない!!」と仰る気持ちはわかります。私も同じ考えでした。
ですがこの認知の歪みは、私たちの人生の彩りをモノトーンに変えてしまう程の影響力を持っていますので、歪んだままで仕方ないと諦めてしまうのはとてももったいないです。
じゃあどうすればいいのかというと、まずは「気付く」ことが最初の一歩です。自分が落ち込みやすいケースってどんな時だろう?どんなこと言われるとどんな気持ちになるかな?と考えてみましょう。
例えば上記のように上司に間違いを指摘された時、私のように「怯え」る人もいれば、反対に「怒り」を感じる人もいるでしょう。「ちょっとぐらいのミスを人前で指摘してくんなよ」みたいなね。
そういう風に自動的に浮かんでくる思考パターンに気付きましょう。
そして「また出たな、いつものヤツだ」と受け入れること。
その思考パターンを消そうとしてもまず無理です。だからわたしは「ビクビクちゃん」という名前を付けて、頭の中でこのコを飼っています。
ビクビクちゃんはお散歩にも行くし、お家に帰ってゴロゴロもします。きっとこのコが暇してる時が、私に自動思考が湧いている最中なのだと思っています。
ちょっと休むくらいならいいけど、「暇」って人を意地悪にする原因ですからね。
これを習慣にすると
上記は認知行動療法のスキルの一つを取り入れていますが、このように名前(可愛らしくてヨシヨシできそうなネーミング)をつけてあげることで、自動思考が起こっている自分を客観視することが出来るんです。
この客観視。発達障害の方だけでなく、パーソナリティ障害の傾向がある方でも苦手とする方が非常に多いです。
そうで無い人も、これが出来ている人はほとんどいません。ですが客観視できるようになってくると、湧き上がってくる感情をスルーすることが出来るようになってくるのです。
このスルーが出来るようになると、負の感情に飲み込まれることがなくなり、メンタルがかなり楽になります。
是非読んで下さった皆さんも、チャレンジしてみて下さい。