対人関係トラウマの鎮静法はコレ!!

当HPにおいでいただき、ありがとうございます。心空です。どうぞよろしくお願いいたします。

今日は過去の経験からつくられたトラウマに、このように対処すると学びになってくれるよ、というお話をしていきます。

過去のトラウマが再現!!

先日、近所に住んでいる大学時代の同期の女の子からイベントのお誘いを受け、参加してきました。参加者は3名だったのですが、私の正面の席に座った男性が、数時間のうち一瞬も私と目を合わせなかったんです。

まぁ私の顔があんまり好きじゃなかったのかもしれないし、昔酷い目に合った彼女と似ていたとか理由なんていろいろあるかもしれないけど、それにしても一瞬たりともって何か・・・あんまりいい印象はないですよね。こういうケース、皆さんならどんな思考が浮かんできますか?

その時、私は「なにか気に障るようなことを言ったかしら」「失礼な発言があったかな」「私喋り過ぎたかな」なんてあれこれ原因を探っていました。これね、対人不安症の人の特徴なんですよ。

例えばニコニコ笑いながら歩いてきた人とふと目が合った時「あの人私を見て笑ってた?」「ヤダ、私なんかおかしい??」「変な顔していたかしら」と自戒をするような思考が走るんです。これを「自動思考」って言います。嫌なシチュエーションに会った時に、自動的に湧き上がってくる考え方のことですね。そしてこの自戒タイプの自動思考が数分、私の頭の中に浮かんでいたんです。離れて座っているならまだしも、目の前にいる人がそういう状態だったので、まぁ気になりますよね。

目の前の人の心理を探りながら、数分後気づいたんです。「あ、ワタシ人の行動をネガティブに解釈しようとしてるな」と。自分を責めるような解釈をしていたんです。

ネガティブな自動思考の切り替え

どの発言がどの人にどのように解釈されるか・・・正直そんなことを気にし始めたら、発言なんてできないですよね。人は人生経験の中で様々な解釈のパターンを持っています。もちろん自分とは違う解釈法で、目の前の物事を受け取ります。

私は「せっかく集まった人同士、気分よく過ごしたいよね」と思っていますが、その人はそこに目を向けていないかもしれないんです。

「あ、ワタシまた自動思考やり始めたな」と気づいた時に、心理探索マシーンが止まり、脳内ネガティブラジオ放送が音量を下げました。

心理探索マシーンは他人の感情をアレコレ探索して、自責の念を生み出す厄介な機能を持っています。そして脳内ネガティブラジオ。こいつは24時間ひっきりなしに私の頭の中でネガティブな話をオンエアしている、うるさいラジオ番組です。私たちはマシーンを無理やり止めることも、ラジオを消すこともできません。でも「あ、また・・・」と気づくと、勝手に止まってくれるんです。

そう、まず初めに自分の自動思考に気付くことが一番大事なんです。

そしてこの自動思考が生まれた経緯を眺めてみます。何年前、どのシチュエーションで、どんな人と何をしていた時この思考が脳内にセットされたか。

そしてその思考を言語化してみました。私の思考は人から理解してもらえないという「孤独感」です。なるほど、孤独の物語が自動思考によって再生されていたんですね。そういえば幼少期、孤独になることによって私は、周りに流されないよう自分を守っていたんです。

でも現時点でその自動思考は役に立つのかを考えてみると、この人と一緒にいる時間はせいぜい数時間なので、別に必要ないわけです。この人に流されることもないし、さしたる影響も受けないんですね。必要ないならセミナーの内容に集中しよう、と気持ちを切り替えました。

結局何が原因だったのかね?

終了後、主催していた友人に訪ねてみたんです。目の前にいた男性、私から徹底して目を反らしていたんだけど、・・・と言ったら、「あの人いつもそういう感じなんだよねー。私も最初会った時、無視されたんだよ。」と言われました。私が失礼な言葉や態度だったわけではなく、元々あまり社交的な人ではなかったようです。だから「参加者同士気分よく」なんて考えはそもそも持っていない人でした。

そして夕方友人からのメールで、その男性はずっと目を閉じてチャネリングをしていたことが判明しました。あーー、スピリチュアル人だったんですね。はい、更にわからない世界の住人でした。そして私の自動思考は、やっぱりこの件にはなんの役にも立たなかったことがわかりました。そう、自分を責める必要なんてこれっぽっちもなかったんです。

「自分をちゃんと責めておかないと、人に迷惑をかけてしまうかもしれない!」と自責することを正当化している方、あなたの自動思考も的外れなことが沢山あるのではないでしょうか?どの言葉がどう解釈されるかなんてわからなくて当然ですし、どう解釈されようともその人の自由です。

人の解釈をコントロールすることなんて不可能ですから、他人の態度に心を揺さぶられたり自分を責めたりするのは、対人関係においてあまり効果的ではないことがわかります。

対人関係トラウマ鎮静の手順

では今回のトラウマ鎮静の手順を、簡潔に書いていきますね。

①まず自分の自動思考に気付く

②自動思考が生まれた経緯を詳細に思い出す

③その思考を言語化する

④言語化したその思考は今必要かどうかを考えてみる 

この順番でやっていくと、トラウマが生み出すちょっとした自動思考は、シュンシュン音をたてて鎮静化していきます。ここでも前回の記事の内容「客観視」が使われています。

自分の感情や思考を客観視するには、少し練習が必要です。昔の私のように感情に呑まれやすい人は、なかなかスムーズにいかないこともあります。でもこれは思考の癖なので、意識してこの手順で思考・感情を客観的に眺めてみて下さい。癖さえ直れば、切り替えは出来るようになりますよ。

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