「幸福になるのって難しい?!」
皆さんこんにちは。発達障害カウンセラー心空です。
FBやインスタでは、いろいろな人が楽しげで華やかな記事を連日投稿していますね。そういったSNSを見ると、自分以外の人はみんな幸せなのでは?という勘違いを起こしてしまうものです。
今日と次回は、よく考えれば非現実的なのに、いつのまにか私たちがその思想にとり憑かれている「幸福」についてお話していきましょう。
「幸せ」になるのって、どうしてこんなに難しいの?
私たちの生まれ持った能力は、人類が地球上に現れてから十万年の間にものすごい進化を遂げました
大昔、仲間で獣を狩って生きていた頃、やはりケガをしてしまう人が多かったと思うんです。だから原始人の頭の中の最優先事項は、自分を傷つけそうなものに注意して危険を避けることだったんです。
自分が無事でいるために必要な装置が、こういった心理でした。そのおかげで、私たちの先祖は長生きできたし、多くの子孫を残せましたよね。
そして原始人が生きるために必要だったことがもう一つあって、それが仲間に入ることでした。
部族から追い出されてしまったら私たちは、獣たちの今日のご飯になってしまいます。そうならないために私たちが出来ることは、部族の中の他のメンバーと自分を比べて、「自分は皆の役に立っているかな?」「他のメンバーと同等なのかな?」「嫌がられるようなことをしていないかな?」と自己チェックをしながら仲間に入れてもらうことなんです。
やたら人目を気にしたり、人と比較する面倒くさい性質っていうのは、こうした進化の過程で備わった能力の一つなのです。
原始人の能力は今、このように使われるようになった
現代を生きる私たちの頭の中も、人から拒否されることを恐れ、自分と他人を比べ続けています。自分が好かれているかどうかを探るのに、膨大なエネルギーを費やしますよね。
大昔の部族なんて人数そんなにいなかったから、比べる対象なんてほんの少しでしたが、現代はSNSやTVを見れば自分より優れている人、素晴らしい人、美しい人なんていくらでも見つかるので、私たちは劣等感や失望を抱きやすくなっているんです。
原始人が生き残るために必要だった「危険を予測する」「人と自分を比べる」という能力が、現代の私たちには
・人と自分に優劣をつけ、思いあがったり落ち込んだりする
・自分に足りないものばかりに目を向ける
・自分の持ち合わせた能力・才能に満足できない
という困った性質に変わり、そのほとんどが実際には起こらない「恐怖のシナリオ」をイメージするようになってしまいました。
次回は私たちが幸福になれない「4つの誤解」のお話をします。4つともどこかで聞き覚えのある言葉だと思いますよ。私も頭の中でしょっちゅう呟いていましたからね(笑)
次回をどうぞお楽しみに♬
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それではここからどうぞ、良い時間をお過ごしください。